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コラム10 <’0 9 年度サマーセミナーを受講して>   修復基礎上級クラス 米田  敏子
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   8月22日23日の両日、奈良県立図書情報館でのサマーセミナーに参加させていただきました。
1日目は、宇佐美直治先生の『文化財修復とその素材について』と雪嶋宏一先生の『CHAINED LIBRARY』の2つの講演でした。
2日目は、「綴じ」の実習です。今年度は、イタリアでよくみられるロングステッチの製本技法を学びました。
  宇佐美先生のご講演は、「京表具の伝統工芸師としての技」とその技を支える「経験に培われた知識の蓄積 」にただ圧倒されました。修復作業の心得のなかで心に残ったのは、「常に、この修復作業が正しいか考える」ということでした。すなわちそれは、少し高いところからいま一度見る目を持つことだと思いました。修復という仕事の冷静な厳しさなのかもしれません。
また、親睦会の冒頭の修復素材としての和紙とのりのお話は、実際にそれらを手に触れさせていただき、とてもよい経験になりました。
お昼からの雪嶋先生のお話は、様々なことに「おもいを巡らせてくれるもの」でした。ヨーロッパの図書館でかつて「本が鎖につながれていたことがある」と知っていてもそれは、おとぎばなしのように昔々のことだと思っていました。しかしイギリスで、18世紀の末までおこなわれていたと聞きとても驚きました。 また、歴史的にみて「本のスタイル」というものが、「読まれ方」のみでなく物理的な置き方、保存の方法に左右されてきた様子にとても興味を感じました。先生のお話をうかがって研究に対する深い情熱を感じるとともに、私もヨーロッパの図書館を訪れクロイスターを歩きたいと思いました。
2日目のロングステッチの綴じは、のりを使わず一本の糸で綴じる製本の方法です。自分の綴じの「できばえ」に少しがっかりしつつ、板倉先生のいつもながらの的確な解説のなか、緊張した時間をすごせ、満たされた気持ちになりました。


 

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雪嶋 宏一先生 宇佐美 直治先生

 

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